異なる異形輪郭線を1枚の印刷版に隙間なく自動配置する自動ネスティング。カットライン・ホワイト・オーバープリントまで自動で処理し、印刷準備(プリプレス)を自動化します。
異形289点を900×600mmの1枚に52秒で自動配置
自動面付けとは
自動面付け(自動ネスティング)は、形の異なる異形輪郭線を1枚の印刷版に隙間なく自動配置する作業です。アクリルキーホルダー・スタンド・コロット、ダイカットステッカーのように輪郭線がそれぞれ異なる商品では、パーツを1枚の版にどう配置するかで破棄する余白と印刷コストが大きく変わります。
これまでは作業者がIllustratorでパーツを1つずつドラッグし、回転・整列しながら版を埋めていました。パーツが数百点になるとこの面付け(プリプレス)だけで数十分かかり、作業者によって密度も変わります。自動面付けはこの配置をソフトウェアが代行し、印刷面積を最適化し、準備時間を秒単位に短縮します。
注文 → 印刷準備
お客様がデザインを終えた瞬間から印刷準備が済むまで、繰り返し作業なしで一つの流れにつながります。判断が必要なところだけ人が介入します。
ストアの注文、または画像アップロードからスタート。
お客様が自らデザイン。背景除去・カットラインは自動。
カットライン・ホワイト・オーバープリントを自動設定。
複数の注文の異形パーツを1枚に自動配置し、印刷面積を最適化。
面付け結果がそのまま印刷準備ファイルにつながる。
なぜ自動面付けなのか
1枚の版をどれだけ密に埋められるかが、材料費と準備時間を決めます。自動面付けはその両方を同時に抑えます。
配置の方式
注文の性格はそれぞれ違います。同じパーツが数百点ある注文と、別々のパーツが1点ずつの注文とでは、うまく埋める方法が異なります。Pressria Bridgeは1枚の版を3つの段階に分けて埋めます。
数量が2点以上のパーツは同じもの同士をグループにまとめ、繰り返しの格子として先に配置します。同一形状が繰り返されるため最も密に入り、面積の大きいパーツから順に場所を取ります。
グループ配置後に残った領域へ、数量1点のパーツを異形輪郭線基準(NFP)で差し込みます。形の異なるパーツ同士が噛み合うよう回転角を選んで配置します。
それでも残った空きを版全体から再度探して埋めます。人の目では見つけにくい隙間まで最後に詰める段階です。
大きな仕事のあとに残る端材を、そのまま捨てません。大型パーツを配置すると版に大きな空きが残ります。このときキーホルダーやミニステッカーのような小さいパーツを同じジョブに一緒に入れると、残った領域と隙間に自動で配置されます。手作業で並べ直さずに版1枚あたりの取れ数が上がります。
自動化の範囲
配置だけを自動化しても半分です。印刷準備にかかる繰り返し作業をまるごと自動化します。
複数の注文の異形輪郭線を1枚に隙間なく自動配置します。パーツが多く、小さいほど利点が大きくなります。
被写体の輪郭に沿ってダイカットのカットラインが自動生成され、そのまま面付け対象のパーツとして取り込まれます。
クリアアクリルで色を鮮やかに見せる白インク層を、デザインに合わせて自動生成します。
印刷の重なり(オーバープリント)と透明度の処理を自動で整え、出力トラブルを減らします。
面付けが終わると、結果が起動中のIllustratorにそのまま開きます。書き出し・保存・開き直しがありません。トンボ・カットライン・ハーフカット・画像がレイヤーに分かれた状態で入り、そのまま印刷に進めます。
1つのIllustratorファイルにデザインが複数まとめて入ってきても、各グループを個別の印刷ファイルへ自動で分離します。カットライン・表面・裏面・ホワイトのレイヤー構成を保ったまま面付けへ渡ります。
カッティングプロッタがカットライン位置を読み取るトンボ(レジストレーションマーク)を版に自動で入れます。機種系統に合わせてL字型・円形を選び、大きさ・線幅・余白を指定できます。
ストアの注文とWebエディタの編集が自動で面付け対象に流れ込み、受付から印刷準備までが一つの流れになります。
こんな方に
異形商品を扱い、面付けに時間を使っているなら、その繰り返しが自動化の対象です。
面付けエンジン
上記の自動ネスティング・プリプレス自動化を実行するのはPressria Bridgeです。NFPアルゴリズムによる異形(True Shape)ネスティングとAdobe Illustrator連携で、アクリル・ステッカー・PVCフォームボードから横断幕・バナーの板材まで自動配置します。ダウンロード・価格(Free・Pro)・デモなど製品詳細とインストールはBridgeページでご確認ください。
現場との適合
自動化を入れるために既存の出力工程を作り直す必要はありません。面付け結果は、今のやり方に合わせて書き出せます。
カッティングプロッタのトンボ。機種系統によって認識するマークが異なります。Graphtec・Mimaki系はL字型、Roland系は円形を使用し、どちらを使うかを版ごとに指定できます。
レイヤー名は今お使いのまま。面付け結果ファイルのレイヤー名(トンボ・カットライン・ハーフカット・画像)を直接決められます。すでにお使いのRIPプリセット・Illustratorアクション・プロッタ設定で使っている名前をそのまま入れれば、既存工程を変更せずに受け取れます。
カットラインは特色と線幅まで。カットライン・ハーフカットの特色(スポットカラー)名と線幅を指定でき、線ではなく面としても出力できます。透明素材向けのホワイトアンダーレイヤーとオーバープリントも併せて処理されます。
| 実行環境 | Windows 10 / 11(64-bit)専用のPCアプリ。面付けは事務所のPCで直接実行されます。 |
|---|---|
| 推奨スペック | Intel Core i5以上・RAM 8GB以上・インストール容量 約500MB |
| Illustrator | 自動オープン連携をご利用の場合はAdobe Illustrator 2021以降。プラグインはインストール時に同梱されます。 |
| ご利用開始 | インストール後2週間、すべての機能をそのままご利用いただけます。キー入力や別途の登録手続きはありません。 |
| ネットワーク | インターネットが切れても最大3日はそのまま使用でき、その後は再認証が必要です。 |
よくあるご質問
自動面付け(自動ネスティング)は、複数の注文の異なる異形輪郭線を1枚の印刷版に隙間なく自動配置する機能です。作業者がパーツを1つずつドラッグして合わせていた面付け作業をソフトウェアが代行し、印刷面積を最適化します。
はい。1枚に密に配置するほど破棄する余白が減るため、同じ材料でより多くの製品を取れます。配置にかかっていた手作業の時間も大幅に減ります。実際に、異形輪郭線289点を900×600mmの1枚に52秒で自動配置した事例があります。
はい。クリアアクリルなどで色を鮮やかに見せる白インク層(ホワイトレイヤー)と、重なりの処理(オーバープリント)がデザインに合わせて自動設定されます。Illustratorで1つずつ設定していたプリプレス作業がなくなります。
はい。面付けが終わると、結果が起動中のIllustratorにそのまま開きます。書き出し・保存・開き直しの手順がありません。トンボ・カットライン・ハーフカット・画像がレイヤーに分かれた状態で入り、レイヤー名は今お使いのものに指定できます。連携にはIllustrator 2021以降が必要です。
アクリルキーホルダー・スタンド・コロット、ダイカットステッカーのように輪郭線がそれぞれ異なる異形商品で最も効果が大きいです。パーツが小さく、数が多いほど自動ネスティングの利点は大きくなります。
トンボ(レジストレーションマーク)を機種系統に合わせて選択できます。Graphtec・Mimaki系はL字型、Roland系は円形を使用し、マークの大きさ・線幅・版の端からの余白も指定できます。カットラインの特色名と線幅も直接決められるため、既存のRIPプリセットを変更せずに受け取れます。
はい。1つのIllustratorファイルに複数のデザインがグループでまとめて入っている場合、各グループを個別の印刷ファイルへ自動で分離します。カットライン・表面・裏面・ホワイトのレイヤー構成を保ったまま分離されるため、そのまま面付けに入れられます。Webエディタを使わずにファイルを直接受け取る運用でもご利用いただけます。
はい。異形輪郭線の配置とは別に、横断幕・バナー・看板のような矩形の印刷物を版に詰めるシート配置に対応しています。ファイルを追加すると別途の実行なしに配置がすぐ更新され、版ごとの使用率を確認できます。ステッカーは1枚ごとのダイカット(トムソン)と、1枚の版に複数枚を載せるステッカーシートにそれぞれ対応し、全抜きと半抜きを同時に生成します。
Windows 10または11(64-bit)のPCにインストールしてご利用いただきます。Intel Core i5以上、RAM 8GB以上を推奨し、インストール容量は約500MBです。Illustratorの自動オープン連携をご利用の場合はIllustrator 2021以降が必要で、プラグインはインストール時に同梱されます。インストール後2週間はキー入力や別途の登録なしにすべての機能をご利用いただけ、インターネットが切れても最大3日はそのまま使用できます。